2015年4月 公開
2014年製作/138分/カナダ
原題:Mommy
Photo credit : Shayne Laverdiêre / © 2014 une filiale de Metafilms inc.
配給:ピクチャーズデプト
公式サイト
STORY
とある世界のカナダでは、2015年の連邦選挙で新政権が成立。2ヶ月後、内閣はS18法案を可決する。公共医療政策の改正が目的である。中でも特に議論を呼んだのは、S-14法案だった。発達障がい児の親が、経済的困窮や、身体的、精神的な危機に陥った場合は、法的手続きを経ずに養育を放棄し、施設に入院させる権利を保障したスキャンダラスな法律である。ダイアン・デュプレの運命は、この法律により、大きく左右されることになる。
『マイ・マザー』、『胸騒ぎの恋人』で世界の映画シーンに鮮烈なデビューを飾り、『わたしはロランス』、『トム・アット・ザ・ファーム』とデビュー以来、一躍時代の寵児となった映画界の若き救世主、美しき俊英グザヴィエ・ドラン。
2015年、架空の国、カナダで起こった現実???ユーモラスな親子の日常を舞台に、全宇宙共通のテーマ「母と子」の深い愛情と葛藤が誰もの魂をえぐり、人間模様に彩りを添える色彩描写が絶妙なエモーションをひきずり出します。
\学生応援プライス500対象作品/
【学生スタッフによるコメント】
フィクション映画に「様々な障壁や不条理な出来事に直面しながらも実直に生きるマイノリティ」が映される時、揺さぶられる自分の感情を俯瞰してしまうことがある。
それはマジョリティがマイノリティに対して無意識に求めている美しい像のような気がして、実際にその境遇にいる人々の悲劇的な面を自分の感動のために消費していることを意識してしまうからだ。
そのなかで、当事者とその周囲の人物を美化せず、マイノリティを悲劇的にも道徳的にも描いていないこの作品は、私には新鮮だった。
「ADHDに対する理解の進まない世の中への啓蒙」でもなければ、ある特性を「誰かを感動させるための要素」として扱うものでもない。
この世界に存在する人々の架空の現実と、相手を強く思うがゆえに生じる軋轢を映しながら、感情の機微を克明に描いている。
現実を突きつけながらも日常の端々に転がる愛おしい瞬間が色鮮やかで、何度どうしようもない気持ちになっても、やるせない気持ちにはならなかった。
スクリーンに映される人々の剥き出しの感情を目の当たりにして、その起伏に文字通り感情を揺さぶられながらも、それを俯瞰することのできない時間を体験した。
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