映画

ベルヴィル・ランデブー

上映日程
8月26日(木)〜9月19日(日)
毎週/ 月火水 /休館いたします。
▼スケジュールはこちら

2021年 7月  公開
2004年12月 日本初公開
2002年製作/80分/フランス・ベルギー・カナダ合作
原題:Les triplettes de Belleville
(C)Les Armateurs / Production Champion Vivi Film / France 3 Cinema / RGP France / Sylvian Chomet
公式サイト

 

◆◆◆STORY◆◆◆
 孤独な少年シャンピオンが情熱を傾ける自転車レース。孫を不憫に思うおばあちゃんとの特訓が実を結び、遂にツール・ド・フランスに出場するもそこで、事件は起きる。マフィアに誘拐された孫を追って、愛犬ブルーノとともにシャンピオン奪還のための大冒険が始まる。協力してくれるのは伝説の三つ子ミュージシャンの老婆、腕力では敵わないが、人生経験と知恵そしてユーモアと愛で数々の難局を乗りきっていく。


21世紀フランス・アニメーション映画の傑作。
 2000年代に入り、多くのアニメーション作品が手描きからCG作品に軸足を移していった。時代の流れに逆らうかのように3Dの技術を取り入れながらも、手描きにこだわった。ニューヨークやパリ、モントリオールなど現実の風景をもとに架空の都市ベルヴィルを構築し、デフォルメされたユーモラスな登場人物たちが生き生きと動く世界を描きだし、タイムレスな魅力を持つ作品をうみだした。

 バンド・デシネ作家からキャリアをスタートさせたシルヴァン・ショメ監督の映像は、台詞の少なさに反比例するかのように多くを語る。見る者の常識を心地よく裏切っていく展開は、いつの間にか画面から目を離せなくする不思議な力を持つ。アンバランスな体つきや奇妙な動き、個性的な登場人物など細部にまで皮肉やユーモアが効いている。

 監督が敬愛するジャック・タチ、マックス・フライシャーのアニメーション、チャールズ・チャップリンら監督の少年時代、50年代を彩るさまざまな著名人への愛に溢れたオマージュが捧げられている。随所に散りばめられた、あそび心たっぷりのたくさんの仕掛けも見逃せない。

 アカデミー賞歌曲賞にノミネートされた主題歌、ジャンゴ・ラインハルトへのオマージュ、“伝説の三つ子”が歌うスウィンギング・ジャズ、バッハやモーツァルトまで自由自在に、しかし映画にぴたりとよりそう音楽。ダイアロー グがほとんどないことを観客に忘れさせ、この映画を洒脱なものにするのに大きく貢献している。


◆◆◆店主のコラム◆◆◆

18年ぶりにスクリーンに蘇る。そう聞いて、すぐさま手を挙げた。フランスのアニメーター シルヴァン・ショメの長編デビュー作がリバイバル上映されるのである。

ショメの作品では一貫して、異様なほどデフォルメされたキャラクターデザインと、台詞がなく効果音と音楽で物語が進む。ブラックユーモアと、イラストの精巧さ、そして独特の誇張されたキャラクターの動きは、まるでチャップリンのサイレント映画のよう。《不気味さ》と《美しさ》という、相反するものが入り混じった不可思議な世界観が、シルヴァン・ショメの魅力だ。
旧作でもスクリーンで再び観たいと思う映画はたくさんある。今後はますます映画の見方は多様になるだろう。それでも「やっぱりスクリーンで観たいよね」と思える多くの作品たちが眠っているのは確かだ。その一つであった本作の、シネコヤでの上映が実現することに、少し興奮している。

フォリガット

ニコラ・ド・クレシー 画 
アレクシオス・チョヤス 原作
発行元 :PIE International

クレシー初期の代表作が遂に邦訳
世界的なカストラート(去勢されたオペラ歌手)となっていたフォリガット。
カーニヴァルのために呼ばれた故郷で、自らの呪われた過去がよみがる……。
さまざまな画材を駆使し、日本でも松本大洋、古屋兎丸、D[di:]などに影響を与えたクレシーの初期代表作遂に邦訳!

TRAILER

フォリガット

ニコラ・ド・クレシー 画 
アレクシオス・チョヤス 原作
発行元 :PIE International

クレシー初期の代表作が遂に邦訳
世界的なカストラート(去勢されたオペラ歌手)となっていたフォリガット。
カーニヴァルのために呼ばれた故郷で、自らの呪われた過去がよみがる……。
さまざまな画材を駆使し、日本でも松本大洋、古屋兎丸、D[di:]などに影響を与えたクレシーの初期代表作遂に邦訳!

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