2022年製作/101分/G/アメリカ
原題:Aftersun
(C)Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022
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スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ監督、長編デビュー作!1987年生まれのウェルズ監督のパーソナルな自叙伝の要素も多く盛り込まれ、A24が北米配給権獲得するなど、海外メディアからの注目を集めている。
20年前の夏、ソフィが父と訪れた陽光注ぐリゾート、きらきら揺れる海。
今も残る、アフターサン(日焼け後)クリームの手触り―――すべてがまぶしかった。
これは、誰の心にも在る、大切な人との大切な記憶の物語。
【あらすじ】
思春期真っ只中のソフィは、若き父・カラムとトルコのリゾート地にやってきた。まさしくターコイズ・ブルーの海を臨むまぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、親密な時間をともにする……。20年後、カラムと同じ年齢になったソフィは、ビデオテープの映像から記憶を手繰り寄せ、当時は知らなかった父の一面を見出してゆく。もし、ひとりの人間として内なる父を知ることができたならーー
いつまでもまばゆさとヒリヒリとした痛みを焼きつける、愛おしい記憶の物語を今、再生する。
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シネコヤスタッフのコラム
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《記憶》…それは多くの場合、非常に主観的な感情によってズームされた体感を伴う映像の再生。それはまるで映画のよう。
この映画は、その《記憶》と《映画》の親和性を強く感じさせる物語になっている。数少ない父との時間。その僅かな記憶の奥を掘り返し、パズルのように断片的に同じシーンが繰り返し使われている。記憶を辿り、父への感情を呼び覚ます。記憶とは本来そういった断片的なものではないか。何か直接的に目撃したわけでもなく、吐露を聞いたわけでもないのだが、対象(父)との間に流れる空気に含まれた感情を感じ取っていた子供時代の感覚は、あまりにリアルで喉の奥がしまる。
撮影中のビデオカメラをテレビに映しながら質問する。
「11歳の時 将来は何をしてると思ってた?」
子供の何の気なしの素朴な質問に、声が詰まる父の苦悩が映るショットには本当に心奪われた。
心理描写のうまさ、閉塞感のある画角、ラストカットのカメラワークの巧妙さは、映画好きの心を高ぶらせるに違いない。
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