2018.05.03
昔あこがれた、あの作家。
その本を読んでいると、なんだか大人になった気持ちになって、
一生懸命、言葉を追いかけていたように思います。
「書を捨てよ町へ出よう」「ポケットに名言を」「戯曲 毛皮のマリー」…
難しい言葉のつなぎの本当の意味を知らずに、ただただ言葉を追いかけて、その本に近づきたくて通学の電車に揺られながらわかった気になっていました。
今になって読んでみると、年も重ねたもんだから、その言葉の意味やニュアンスなんかも受け取れるようになっていて、これまた違った“寺山修司”の世界が拡がって。けれどもその独特の世界観に、やっぱり近づけない部分こそが、彼の魅力なんだと思います。