【シネコヤからのお知らせ】

2017年9月2日(土)

ランチセットはじまります

今月の本

毎月おすすめの本をより深く味わっていただくため
テーマに合わせて本に関連する映画や音楽をレコメンドしています。

9/30-10/13「自閉症・アスペルガー 〜「好き」という気持ち」

跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること

2014年|イースト・プレス|東田直樹 (著)

人との会話ができず、奇声や雄叫びをあげたり、意味のない独り言を言ったりする人が書いた本とは思えません。こんなにも、自分自身を客観視し、真摯に向き合い、自分つまり障がい者と、他人つまり健常者を、冷静に比較してどちらの世界のことも理解している人っているのでしょうか?「ひとりが好きな人はいないと思います。ただ、ひとりが楽なだけでしょう」彼の言葉は、心に突き刺さるけれど、決して押し付けがましくなく、どんどん洗われていくよう。清冽なエッセイ。

素数の音楽

2003年|新潮社|マーカス デュ・ソートイ (著), 冨永 星 (翻訳)

2,3,5,7,11…と聞いて、素数だとぴんと来ないくらいの数学音痴です。
ましては、リーマン予想?!なにそれ、ちんぷんかんぷん…。リーマン予想とは、素数の規則を見つけたいということ。この数学史上最も重要な未解決問題のひとつをとくため、数学界の偉人たちが、何世代にも渡り格闘している話し。数学音痴の私でも、イメージを主とした解説に張っていたりして全体的に判りやすい一冊でした。

発達障害の僕が 輝ける場所を みつけられた理由

2016年|KADOKAWA|栗原 類 (著)

ネガティヴすぎるイケメンモデルとして人気者になった栗原類さん。 8歳で発達障害と診断された彼がどうやって自分の才能を生かす場所をみつけ輝けるようになったのか。 いつも彼を信じて導いてくれた母親、発達障害に対しておおらかな環境であるアメリカの力が大きいみたいだ。 飾らない言葉で、いつもの淡々と話す調子で書かれているのでスーっと入ってくる。

自閉症感覚 かくれた能力を引きだす方法

2010年|NHK出版|テンプル グランディン(著),中尾 ゆかり (翻訳)

著者テンプル・グランディンは動物科学者であり自閉症者。医師や専門家ではなく、自閉症者の当事者が特有の考え方や感じ方、得意なこと、また苦手なことを自らの経験から分かりやすく解説している。自閉症の人たちは、アンバランスで鋭敏な独特の感覚ゆえに、学校で、社会で苦しんでいる。しかし、テンプルは「自閉症感覚」は磨けば光るダイヤの原石だという。どのようにサポートすれば自閉症の人々は輝くことができるのか?

関連映画

僕と世界の方程式

特質した一つの能力。自閉症やアスペルガーの人たちが持つ強いこだわりは、時として特別な能力として現れます。この映画の主人公ネイサンは「素数」への強いこだわりがあり、特質した数学の能力がある。コミュニケーションが苦手でいつも一人だったネイサンだが、素直でキュートな中国人のチャン・メイに出会う。何かと気にかけてくれるチャン・メイにいつしか惹かれていくネイサンだけど…。「好き」という気持ちがどういうことなのかわからない。けれども、この気持はなんだろう。その気持ちに気づいた時に、人生が動き始める…。

シンプル・シモン

人とのコミュニケーションが取れない。感情や気持ちがわからない。でもとっても繊細な感覚を持っている。そんな自閉症やアスペルガーの人の感覚ってどんな風?わかりやすいこの2つの本と、併せて観ておきたいのがこの映画。シモンは人の感情を読み取るのがとても苦手。お兄ちゃんの悲しみや、お兄ちゃんの彼女が怒っていることも、あまりピンと来ない。けれどもそれは、どうやら「好き」って気持ちが関係しているらしい。「好き」になるとはどういう感覚なのか?お兄ちゃんの新しい彼女を見つけるため、シモンが奔走する!

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