2020年製作/86分/PG12/日本
だいじょーぶって、心からこぼれおちた。
ある日、息子への子守歌が生まれた――。
“ろう”の写真家が、嫌いだった「うた」と出会うまでの記録。
“ろう”の写真家、齋藤陽道。20歳で補聴器を捨てカメラを持ち、「聞く」ことよりも「見る」ことを選んだ。彼にとっての写真は、自分の疑問と向き合う為の表現手段でもある。そんな彼の妻・盛山麻奈美も“ろう”の写真家である。そして彼女との間に息子を授かった。“聴者”だった。
幼少期より対話の難しさや音楽教育への疑問にぶち当たり、「うた」を嫌いになってしまった彼が、自分の口からふとこぼれた子守歌をきっかけに、ある変化が訪れる。生後間もない息子の育児を通して、嫌いだった「うた」と出会うまでを切り取った記録。抱いた赤子に突然泣かれ、ふと子守歌がこぼれる、誰にでもある経験。音は「どんな色をして、どんな形をしているのだろうか?」。無意識に現れた「うた」は一体どこから来たのか。
監督は、古川日出男等による朗読劇「銀河鉄道の夜」の活動を二年に渡り追ったドキュメンタリー映画『ほんとうのうた』(14)、七尾旅人が戦死自衛官に扮したライブ映像作品『兵士A』(16)等の河合宏樹。
河合宏樹監督からのメッセージ
赤子をあやす為に彼からぽろっと溢れたうた、その瞬間にすべては語られた。歌が祈りに戻った瞬間。人類が初めて歌った瞬間。
うた、音楽、の本来の役割とは何だったのか。齋藤陽道と共に考えた数年間。誰しもが持つ歌心に対して、または、現在の音楽との接し方について、今一度、その根源を思い出して欲しいと思いこの映画を制作しました。
※※映画『うたのはじまり』劇中出産シーンについて※※
本作の劇中には出産シーンがございます。映倫(映画倫理機構)の審査結果では【PG12】(※小学生には助言・指導が必要)という区分ではございますが、お子様や体調の優れない方、持病をお持ちの方には刺激の強い描写となっておりますので、ご鑑賞前には予め十分にご配慮、お気をつけ下さいますようにお願い申し上げます。
声めぐり
齋藤陽道/晶文社/2018
聾する身体をもつ写真家が、
声と世界を取り戻すまでの珠玉のエッセイ
今もっとも注目を集める写真家の一人である齋藤陽道さんは、聴覚に障害がある。子どものときから補聴器を付け発声の練習をしてきた(させられてきた)。学校では聞こえるふりをして、休み時間には本に顔を落としていた。子供のときのことを思い出そうとしても、実感となる思い出がない。でも、ろう学校に入って手話と出会ってから、世界が変わった。毎日学校に行くのが楽しくてたまらない。写ルンですが流行ると、友だちを撮りまくった。社会人になると、障害者プロレス団体「ドッグレッグス」でも活躍。そして、いつしか写真の道へ――。
手話、抱擁、格闘技、沈黙……ひとつひとつ向き合えばすべてが声になる。写真家は、さまざまな声と写真を通し、世界を取り戻していく。
声めぐり
齋藤陽道/晶文社/2018
聾する身体をもつ写真家が、
声と世界を取り戻すまでの珠玉のエッセイ
今もっとも注目を集める写真家の一人である齋藤陽道さんは、聴覚に障害がある。子どものときから補聴器を付け発声の練習をしてきた(させられてきた)。学校では聞こえるふりをして、休み時間には本に顔を落としていた。子供のときのことを思い出そうとしても、実感となる思い出がない。でも、ろう学校に入って手話と出会ってから、世界が変わった。毎日学校に行くのが楽しくてたまらない。写ルンですが流行ると、友だちを撮りまくった。社会人になると、障害者プロレス団体「ドッグレッグス」でも活躍。そして、いつしか写真の道へ――。
手話、抱擁、格闘技、沈黙……ひとつひとつ向き合えばすべてが声になる。写真家は、さまざまな声と写真を通し、世界を取り戻していく。
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