2019年3月 公開
2002年製作/133分/韓国
原題:Oasis
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「ペパーミント・キャンディー」のイ・チャンドン監督が、社会に適応できない青年と脳性麻痺の女性の愛の行方を描き、第59回ベネチア国際映画祭で監督賞などを受賞した恋愛ドラマ。
ひき逃げ死亡事故で服役し刑務所から出たばかりの青年ジョンドゥは、家族の元へ戻るが迷惑がられてしまう。ある日、被害者家族のアパートを訪れた彼は、寂しげな部屋にひとり取り残された被害者の娘コンジュと出会う。重度の脳性麻痺を持つ彼女は、部屋の中で空想の世界に生きていた。互いに惹かれ合い、純粋な愛を育んでいくジョンドゥとコンジュだったが……。
\学生応援プライス500対象作品/
【学生スタッフによるコメント】
この映画を初めて観た時、感じたことのないような熱量に包まれて、エンドロールが流れている間ずっと放心していた。真正面から受けた衝撃を言葉にして昇華することもできず、ただ胸にくっきりと焼き印が残された。
作品選定することになり、真っ先にこの作品が頭に浮かんだ。
2002年公開。私が生まれた年だ。この時代を舞台にした作中では、重度の脳性麻痺を持つコンジュは社会から透明な存在とされていて、目を背けたくなるような扱いを受けている。また、出所したばかりのジョンドゥも、当時は一般的な認識がないことから明確には描かれていないものの、おそらく軽度の発達障害を持つ人物であり、家族から煙たがられている。
数年ぶりにこの作品を観て、私は当時どういう気持ちでこの映画を受け取っていたのか、今どう受け取るべきなのか、分からなくなった。けれど、2人が一緒にいる瞬間をただ感じていたくて、見開いた目をスクリーンから一瞬も離せなかったことは変わらなかった。
はっきりと分かっているわけじゃないのに、私たちは愛やその形について、大体こういうものだと決めつけてしまっている。
誰にも分からなくていい。知られなくていい。気づかれなくていい。他者からの理解を求めていない2人の愛の形は、時代にも身体にも縛られない、普遍のものだ。
「障害者同士の恋愛」だから感動したのではなく、愛という普遍の感情に心を揺さぶられているのだと、ようやく気づいた。
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