10月の本「本城美智子さんの本」

2021.10.06

●「十六歳のマリンブルー」 集英社|1987 年

●「彼と彼女の百の微罪」集英社|1988年

●「夢境の花」集英社|1991 年

今月の映画コラムでも取り上げました、「十六歳のマリンブルー」。この本が好きで、いつかシネコ ヤで紹介する機会があればな…と常々思っていました。この作者、本城美智子さんは藤沢出身です。 「十六歳のマリンブルー」は江の島が舞台のため、その情景がありありと思い描くことができて親し みを感じます。とりわけ破天荒な少女が魅力的で、湘南の明るさと、少しアンニュイな雰囲気がま た良い感じ。小説の台詞に「」(鉤括弧)がなく、文章の中に流れるように登場人物の言葉が入って います。すべての作品に共通するこの手法は、本城美智子さんの世界を味わうポイントの一つです。 シネコヤでは、今回この3冊を入荷しました。ぜひ本城ワールドを楽しんでみてください。

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