3/27(土)「屏風と映画」短編作品 特別上映

2021.03.10

 \開催決定/

「升本尚希」制作短編作品 特別上映

シネコヤファンクラブ会報誌「月刊シネコヤ」に毎月連載のコラム「屏風と映画」を執筆している、升本尚希さん(湘南工科大学中尾研究室)による短編作品を上映します。映画と古典芸術を掛け合わせて独特な視点で考察される、升本尚希さんの世界観。
これからを担う若手映像作家の作品をお楽しみください。

●日時:327日(土)1900~20:10ごろ

●会場:シネコヤ

●定員:8名(要予約) 0466-33-5393

●料金:無料(ワンドリンク制)

19:00~上映

film.1:『Folds in the garden2021

屏風に描かれた風景のように、撮影された映像もまた、カメラワークや画像処理によって折りたたまれ、開かれる。その中で、屏風と映画という形式の境目は曖昧となり、カメラは絵師の眼差しの代わりとなり、三渓園の風景を切り取っていく。Folds in the garden、三渓園、屏風映画。本作品は月刊シネコヤ連載『屏風と映画』の考察と共に制作された。

film.2:『Blank of Kamakura2020

俳句は、その「切れ」によって風景に余白を挿入し、時間と空間を脱臼させる。この短編は、「カメラ」によって鎌倉の風景の余白を切り出し、時間と空間を漂白する。Blank of Kamakura、鎌倉、俳句映画。ここでのサウンドは、俳句に少なからずインスパイアされたステファヌ・マラルメの『骰子一擲』の文字レイアウトを音響化した。

film.3:『Travelesque2019

浮世絵に描かれた江の島を巡るシネエッセイ。江ノ島を描いた浮世絵は、風景画としてのピクチャレスクの美学と、その誇張・歪曲表現にてグロテスクの美学を同時に併せ持っている。そして、それは現実と幻想が溶融する旅の美学、トラベレスクの美学と言えるのかもしれない。Travelesque、江ノ島、浮世絵映画。(藤沢市藤澤浮世絵館委託作品)

19:50~20:10 トークイベント

    升本尚希×シネコヤ店主 竹中翔子

    「これからの若手映像作家のゆくえ」

 

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