『かぐやびより』関連の本

2022.04.15

★『かぐやびより』上映期間中、店頭にて販売!★

『ウェルフェア トリップ ―福祉の場をめぐる小さな旅―』

次世代につなぎたい地域づくりのヒントは、”福祉の現場にある”。
障がい者や社会的弱者たちが働き、暮らしている、各地の福祉施設や共同体を紹介する一冊。そこは、「一般社会と壁を隔てた向こう側」ではなく、地域に根付き地域と交流し合う「福祉的な場」。人間同士が支え合いともに生きるという本来の在り方を伝えます。

著:羽塚順子
定価:1,760円(本体価格1,600円)


『コトノネ 』Vol.34

雑誌「コトノネ」は、全国の障害者施設、就労支援施設の経営改革に関する様々な提案をおこなうことを目的に、2012年1月に創刊された雑誌です。東日本大震災を契機に、被災地の障害者および障害者施設の復興支援をしたいという想いから創刊を決意しました。

震災により、被災地の障害者や施設も大きな被害を受けました。震災からの「復旧」を越え、今後どんなに危機的な状況を迎えてもそれを跳ね返すだけの力を備えた復興、を目指して、障害者施設、就労支援施設が「復興」に向け新しい仕組みを創り上げる。本誌はその一助になりたいと考えています。

「コトノネ」の「コト」は「事」であり、「言」や「異」であります。それらが入り混じりあいながらくらしに様々な「音色」を表現していく。困難を乗り越え、新境地を切り拓いていくために、今まで「異」であった人々とも積極的に言葉を交わし、新たな「ハーモニー」を紡ぎだす。そんな思いが込められています。今後の「コトノネ」に、どうかご期待ください。

定価:1,100円(本体価格1,000円)

10月の本「本城美智子さんの本」

2021.10.06

●「十六歳のマリンブルー」 集英社|1987 年

●「彼と彼女の百の微罪」集英社|1988年

●「夢境の花」集英社|1991 年

今月の映画コラムでも取り上げました、「十六歳のマリンブルー」。この本が好きで、いつかシネコ ヤで紹介する機会があればな…と常々思っていました。この作者、本城美智子さんは藤沢出身です。 「十六歳のマリンブルー」は江の島が舞台のため、その情景がありありと思い描くことができて親し みを感じます。とりわけ破天荒な少女が魅力的で、湘南の明るさと、少しアンニュイな雰囲気がま た良い感じ。小説の台詞に「」(鉤括弧)がなく、文章の中に流れるように登場人物の言葉が入って います。すべての作品に共通するこの手法は、本城美智子さんの世界を味わうポイントの一つです。 シネコヤでは、今回この3冊を入荷しました。ぜひ本城ワールドを楽しんでみてください。

9月の本「ドキュメンタリーの本」

2021.09.05

●「21 世紀を生きのびるためのドキュメンタリー映画カタログ」キネマ旬報社|2016 年

●「日本のテレビ・ドキュメンタリー」丹羽美之(著)|2020 年|東京大学出版会

●「ソーシャル・ドキュメンタリー」フィルムアート社|2012 年

近年ドキュメンタリーが豊富で面白い。ネット配信では、ドキュメンタリー専門の配信サイトができるほど、その出口は多様に広がっています。ドキュメンタリーを通して、世界のあらゆる情報、事情を知ることができ、社会問題・課題は切っても切り離せない関係。混沌とした社会を映し出すツールの一つとして、ドキュメンタリーは存在するのかもしれません。シネコヤでも様々なドキュメンタリーを上映していますので、ご注目ください!

6月の本『みんなの映画100選』『みんなの恋愛映画』

2021.06.15

みんなの映画100選

どんな映画にも、忘れがたいシーンとセリフが登場する。

イラストレーター長場雄による、なめらかな黒い線で表現される映画のワンシーンと、その映画にでてくるセリフを紹介、解説していく絵本のような書籍。セリフの選出、解説はカルチャー誌を中心に活動する若手映画ライターの鍵和田啓介。

シンプルな線でありながら、人物の特徴を捉えている長場のイラストは、観たことのないシーンでも不思議となんらかのストーリーをこちら側に想像させる。選び抜かれたセリフとその解説は、鍵和田独特の着眼点と捉え方があり、共感するものもあれば、「このセリフからそんなことを感じ取るか」と、思わず言いたくなるようなものもある。イラストとこの文章が抜群の相性を見せ、読んだあとには映画レンタルショップに駆け込まずにはいられない、そんな1冊。


みんなの恋愛映画100選

前作である『みんなの映画100選』に続く第2弾。

イラストレーター長場雄が選び、描いた映画のワンシーンと、
その映画にでてくるセリフを抜粋し、解説をしていく絵本のような書籍。
今作では“恋愛”にまつわる100本の映画に特化した。
さらに長場のインスタグラムにも出ていない100点のイラストは
全て描き下ろしとなっている。

カルチャー誌などでそれぞれ活躍しているライターの
山瀬まゆみ、小川知子、中村志保が抜粋したセリフと
独自の解説は、ライトに読めるものから、考えさせられるものなど様々。
“あの名セリフ”もあれば、観たことがある映画だけど、
気にかけていなかったセリフなんかも登場するかも。

長場が描くワンシーン、3名が選ぶ絶妙なセリフとその解説で、
読み進めるごとにまた映画が好きになる、そんな1冊。

ページをめくって、さぁ、今日は何を観る?

 


 

8月の本『世界の映画館』『世界の美しい書店』『東京ノスタルジック喫茶店

2021.08.26

 

7 月末に発売された雑誌「散歩の達人」に、“本のある空間” をテーマ に掲載いただきました。取材時に、オススメの本を2~3冊選んでく ださい、と言われて…この3冊に決めました。これは、「シネコヤが参 考にした本」です。ノスタルジックで、ちょっと特別な空間。“映画と 本とパン” というシネコヤのコンセプトは、この本たちから生まれた といっても良いでしょう。空間づくりの参考にときどきパラパラとめ くっています。店内に展示してますので、ぜひ読んでみてください。

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