2009年|角川文庫|寺山修司 (著)
寺山修司の戯曲「あゝ、荒野」舞台は1960年代の退廃的な新宿。そのころの社会の不安定さや、若者の不満、どこへ向かうともわからない世の中への不信感…そんなものを、今、2010年代にも同じようなものを感じています。この時代だからこそ、読むべき本なのではないかと思います。寺山修司は社会への、人間への、反発心と愛を常に描いているように感じます。 そして、この原作がここまでに表現されるのか、と映画もガツンと一発喰らわされるほど素晴らしいです。